JPモルガン・チェースのダニエル・ピント社長は、同銀行はAIの活用事例から最大20億ドルの価値を見込んでいると述べた。これは5月の15億ドルという見積もり額を上回る。また、9月に開催されたバークレイズ・グローバル・ファイナンシャル・サービス会議で、ピント氏は、生成AIがプロセスと効率性の改善に大きな影響を与えるだろうと述べた。同社はすでに生成AIアシスタントを導入しており、AIとLLMを活用してあらゆるプロセスを最適化することも検討している。 「私たちは2つのことを行っている」と彼は言う。「1つは、運用サービスを提供している主要分野をすべて洗い出し、人工知能と大規模言語モデルを用いて最適化できるプロセスをすべて検討することだ。そしてもう1つは、私たちがLLMスイートと呼ぶものをほぼすべての従業員に展開することだ。現時点では、14万人の従業員に展開し、彼らの業務を支援している」 業務効率が、短期的および中期的に生成AIがもたらす最大の影響となると彼は言う。 生成AIに強気の見方をしているのは彼だけではない。IDCの最新レポートによると、ビジネスリーダーの98%がAIを自社にとっての優先事項と捉えており、調査会社は2030年までにAIが世界経済に20兆ドルを追加すると予測している。また、8月にはOpenAIが、同社のChatGPTの週ごとのユーザー数が現在2億人を超えていると発表した。これは昨年11月の2倍の数字であり、フォーチュン500企業の92%が同社の製品を使用している。また、7月にChatGPT-4o ... Read more